避難所で防災食の備えが足りず、夜中に空腹で眠れなくなった――そんな失敗を、私は実際に経験しました。
当時は夫婦二人だったので何とかやり過ごせましたが、「これが小さな子どもと一緒だったら…」と考えると、本当に備えの大切さを痛感しました。
その経験がきっかけで、「いざという時に大人も子どもも美味しく食べられるものを、充分な量ストックしたい」と強く思うように。
そこで今は、子どもたちと一緒に味見しながら、“家族みんなが納得できる非常食・防災食”を少しずつ増やしています。

避難所で実感した「備え不足」体験談
私が一泊した避難所で配られたのは、到着時に500mlの水が1人1本、そして朝に尾西食品のご飯が2人で1袋。それ以外は、自分で持ってきたものだけが頼りでした。
普段からお菓子や菓子パンなどをあまり買わない家庭だったので、持参したのは「えいようかん」「カロリーメイト」「カントリーマアム」だけ。
これだけでは夜の空腹をしのげず、ただでさえ不安や居心地の悪さで眠れない夜。
眠れないからお腹が空くのか、お腹が空いているから眠れないのか、自分でも分からないまま何度も時計を見て、「早く朝になってほしい」とそればかり考えていました。
「お腹が満たされる主食になるものも、きちんと準備しておけばよかった…」と心の底から思ったものです。
そんな経験から、「実際に食べて美味しい・満足できる防災食をちゃんとした量備えよう」と思うようになりました。
ストックしている美味しい非常食・防災食【我が家の定番品】
尾西食品のご飯(白飯・五目ごはんなど)
▶迷ったらコレ!「おいしい防災食」を探すならまず間違いない王道アイテム。
避難所で五目ごはんを初めて食べて、その美味しさにびっくり。「防災食って味は二の次?」と思いきや、しっかり美味しくて感動でした。それ以来、自宅ストックの定番にしています。
白飯、五目ごはん、チキンライスやドライカレーなど種類も豊富。
お湯や水を注ぐだけで作れるので、災害時にも手軽に美味しいご飯が用意できます。いざという時も、家族みんなで安心して食べられるのが魅力です。
カロリーは白飯1食(100g)で約366kcal、五目ごはんは約377kcal。
避難所では2人で1袋配られましたが、正直ひとり1袋ないとお腹はしっかり満たされませんでした。家族の人数分+予備を備えておくのがおすすめです。
最近は「レンジプラス」という電子レンジ調理対応の商品も登場しています。
災害時にはあまり出番はなさそうですが、期限が近づいた時のお昼ごはんなどには、水を入れてレンジで温めるだけなのでとてもラク。防災食の“普段使い消費”にも役立ちます。
えいようかん・カロリーメイト(ロングライフ)
▶サッと食べられて手軽。家族全員の“いざ”にちょうどいい非常食。
どちらも普段食べているものと同様に美味しく、手軽に栄養補給できるので便利です。
えいようかんは1本あたり171kcal、カロリーメイトは2本で約200kcalと、おやつにちょうどいいボリューム。
コンパクトで防災リュックに入れやすく、避難所でもサッと取り出して食べやすかったです。子どもから大人まで食べやすく、甘いものが苦手でなければ家族みんなが安心して口にできます。
長期保存ができるので、とりあえず防災リュックに入れておけば安心。
賞味期限が近づいたら普段のおやつにできるのも◎。
ルヴァンプライム 保存缶
▶非常時でも「これなら食べられる」と思える、家族にやさしい非常時のおやつ。
1パック13枚入りで約227kcal、これが3パック入っています。みんなで分けて食べるのにちょうどいいサイズ感です。
缶入りなので湿気や虫を防いでくれるのがポイント。
かさばるのでリュックには入れていませんが、家の防災用ケースに入れて自宅用ストックにしています。
家族みんなが好きなお菓子なので、非常時でも「いつもの味」でほっと一息つけます。「食べ慣れている=安心して食べられる」と実感できる非常食です。
新しく購入した非常食・防災食を子どもと実食!
子どもに人気の「尾西食品のひだまりパン(プレーン)」

▶子ども用には最適。大人の主食としてはやや軽めですが、小腹満たしやおやつに使いやすいパン。
- 内容量・カロリー・保存期間:1個257kcal、袋入りで5年保存可能
- 食感・味:しっとり&甘みあり。普段食べ慣れているアンパンマンパンに近い味らしく、子どもたちも「美味しい!」とパクパク食べていました。他にもチョコやメープルがあるので、今後試してみたいと思います。
- おすすめシーン:子どもや小食の方の朝食や軽食にぴったり。主食として大人が食べるなら2個は欲しいかも
- 気になる点:袋入りなのでリュックに入れると潰れやすそうなのがやや心配
- アレルギー情報:アレルギー表記や製造工場で使われている他の食材も明記。気になる方は購入前に要チェック
非常時のおやつ&主食のプラスワン「スティックバウムクーヘン」

▶子どもには人気だったが、大人は独特な風味が気になることも。
- 内容量・カロリー・保存期間:1本316kcal、袋入りで約5年保存
- 食感・味:ぎゅっと詰まったかためのバウムクーヘンで、しっかり甘みがあります。子どもたちには好評でパクパク食べていましたが、大人は「普段食べているバウムクーヘンとは少し違う独特な味」と感じ、好みが分かれるかもしれません。
- おすすめシーン:パンよりお腹にたまりやすいので、非常時の主食のプラスワンやおやつに
- 気になる点:ややパサつきやすいので水分も一緒に用意しておくと安心。袋入りなので持ち運び時の潰れにも注意
- アレルギー情報:アレルギー表記や製造工場で使われている他の食材も明記。気になる方は購入前に要チェック
飲み物はローリングストックで
▶ミネラルウォーターや野菜ジュースをストック
災害時は食べ物だけでなく、水分補給もとても大切です。
我が家では、防災食と一緒に500mlのペットボトル水(24本入り)を普段使いしながらストックし、なくなりそうになったら買い足しています。
今は家族の人数が増えたので、「家族の人数×最低でも3日分(大人1人1日2L目安)」にするのが理想だなと考えています。
また、野菜ジュースは災害時に野菜が手に入りにくくなることを想定してストック。
ビタミンやミネラルを手軽に補給できるので、いざという時でも安心感があります。
お茶も子ども用に小さなペットボトルを買い置きしていて、普段の外出時やおやつタイムにも活用。
非常時にも飲み慣れた飲み物があると、子どものストレスも少し和らぐかなと思っています。
飲み物類も賞味期限をチェックしながら、普段使いしつつ定期的に入れ替える「ローリングストック」を心がけています。
非常食・防災食を備蓄するときのポイントと選び方のコツ
- 家族の人数分+予備で、最低でも一晩しのげるだけの主食をストック
- 防災リュックに入れやすい・持ち運びしやすいパッケージ
- 家族の好みやアレルギーに合っているか
- 普段から食べ慣れているかどうか
- 水や火がなくても食べられるものも用意
- 飲み物は水以外もストック
- ローリングストックで賞味期限切れを防ぐ
なぜ「定番」の非常食・防災食にこだわる?
私が備えている非常食は、どれも“ド定番”ばかり。それは非常時こそ失敗したくないから。
家族が普段から食べ慣れていて、どこでも買いやすく、補充もしやすい商品を選んでいます。
珍しい非常食やネット限定品も気にはなりますが、「いざという時に手に入らない・口に合わない」のは本当に困るので、結局“王道”が一番安心だと感じています。
まとめ|家族で安心して備える美味しい非常食・防災食
「自分は大丈夫」と思っていた私も、実際に避難所で過ごしてみて備えが足りなかったことを痛感しました。
家族が増えた今は、「最低でも一晩は越せるだけの非常食・防災食」を家族全員分ストックしていますが、これからは“家族みんなが安心して過ごせる”ことを考え、3日分の備蓄を目標に見直し中です。
我が家では、ただ非常食を備えるだけでなく、実際に家族で味見をして「これなら子どもも食べられるね」と納得できるものを選ぶようにしています。
これからも気になる非常食を家族で試しながら、「わが家の定番」を少しずつ増やしていく予定です。
災害は、いつどこで起きるかわかりません。
あの日の「備えが足りなかった…」という後悔を、みなさんにはしてほしくない――そんな思いでこの記事を書きました。
“家族で安心して過ごせる備え”は、一人で抱え込まず、家族みんなで話し合いながら少しずつ作っていくものです。
ぜひ子どもと一緒に味見をしながら、「これなら大丈夫!」と思える非常食・防災食を、ご家庭でも揃えてみてくださいね。
尾西食品の防災食シリーズが気になった方へ
わが家がストックしている「尾西食品のご飯」や「ひだまりパン」などは、公式HPでも購入できます。
「実際どんな商品があるんだろう?」と気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
