数年前、近くで豪雨災害があり、私は避難所で一晩を過ごしました。
私の住む地域は大きな被害はなかったものの、避難指示が出て多くの人が避難している状況でした。
そのとき、防災リュックに「敷物」を入れていなかったことで、冷たくて硬い床に直接寝るのがどれほど辛いかを身をもって感じました。
幸い近くにいた方がヨガマットを貸してくれて、なんとか眠ることができましたが、これは本当にありがたかったです。
避難生活はたった一晩でも大きなストレスになるため、準備があるかないかで快適さが大きく変わると実感しました。
この記事では、私の避難所での体験を振り返りながら、持って行ってよかったもの、なくて困ったものをまとめました。
これからの備えの参考になれば幸いです。

敷物の重要性を身をもって実感
避難所での一晩は思っていた以上に大変でした。
特に辛かったのは「床に直接寝ること」。体育館や教室の床は予想以上に冷たくて硬く、何も敷かずに寝るのは本当にきつかったです。
私は敷物を用意しておらず、大きめのごみ袋を敷いて寝ていましたが、冷たさや硬さで何度も目が覚めました。
そんな中、近くにいた方がヨガマットを貸してくれて、床の冷たさや硬さがかなり和らぎ、ずいぶん眠りやすくなりました。
この経験から、避難所生活では敷物の重要性を強く感じました。
厚手のヨガマットや折りたたみマットが理想ですが、最低でも厚手のレジャーシートや毛布などを用意しておくと冷えや硬さから体を守れます。
ゆっくり休める環境を作ることは、翌日の体調や気持ちにも大きく影響するので、敷物は欠かせません。
持って行ってよかったもの
- バスタオル・フェイスタオル
羽織ったり敷いたり、枕代わりにも使えて万能です。
私はタオルが足りずリュックを枕にしましたが、中身が硬くて翌朝は頭痛が…。もう1枚あれば楽だったと思います。 - 軽食・小分けのお菓子
ゼリーやようかん、一口サイズのお菓子は音や匂いが控えめで、夜中の小腹満たしにちょうどよかったです。
私はカントリーマアムや、防災用に用意していたカロリーメイトを持って行っていて、それも役立ちました。 - 飲み物(500ml×2~3本)
避難所でも1人1本の配布がありましたが、全員分あったかは不明。
自分で持っていた分があるだけで、かなり安心できました。 - モバイルバッテリー+ACアダプタ
教室のコンセントはすぐに埋まってしまったので、モバイルバッテリーがあって助かりました。 - 携帯ラジオ(電池式)
スマホの充電を気にしながらも、ラジオで情報が得られる安心感は大きかったです。 - 水に流せるティッシュ・ウェットティッシュ
トイレットペーパーは早々になくなりがち。水に流せるポケットティッシュがとても助かりました。 - 生理用品などの衛生用品
普段から入れておけば、いざというときに焦らずに済みます。
持っていかずに困ったもの
- 敷物(ヨガマット・折りたたみマットなど)
最大の後悔ポイントです。代わりにごみ袋を敷いて寝ましたが、床の冷たさと硬さはほとんど防げず。
近くの方にヨガマットを貸していただき、ようやく少し眠れるようになりました。 - 毛布
肌寒い時期には必須アイテム。避難所に貸出用の毛布はあったようですが、私が到着した時にはすでに足りなくなっていて借りられませんでした。 - スリッパ
靴を履いたままでは足が疲れてしまい、最後は靴下で過ごしました。
スリッパがあれば、もっとリラックスできたと思います。 - アイマスク・耳栓
明かりや話し声が気になる避難所では、あれば眠りやすくなると感じました。
ただし、移動指示などを聞き逃す可能性もあるため、一人で避難している方は使い方に注意が必要です。
避難所の環境と場所選び
私が避難したのは夏でした。蒸し暑さはなく過ごしやすかったものの、夜は少し肌寒く感じました。
床が硬く冷たいので、防寒具や敷物がないと体にこたえます。
夏の暑さや冬の寒さ、どちらの場合でも過酷になるため、季節に合わせて熱中症対策や防寒対策をしっかり準備しておくことが大切です。
避難所の場所選びは、壁際が背中を預けられて落ち着きやすいのでおすすめです。
出入口付近は人の出入りが多く、音や明かりが気になりやすいため避けたほうがよいでしょう。
また、コンセントの近くが確保できれば充電もしやすくて便利です。
まとめ|避難リックに入れておいてよかったもの・なくて困ったもの
【持って行ってよかったもの】
- バスタオル・フェイスタオル
- 軽食(ゼリー・ようかん・個包装のお菓子など)
- 水(500ml×2~3本)
- モバイルバッテリー+ACアダプタ
- 携帯ラジオ(電池式)
- 水に流せるティッシュ・ウェットティッシュ
- 生理用品など衛生用品
【持っていかずに困ったもの】
- 敷物(ヨガマット・折りたたみマットなど)
- 毛布
- スリッパ
- アイマスク・耳栓
おわりに
たった一晩の避難生活でも、準備の有無で心身の余裕が大きく変わりました。
特に敷物の重要性は身をもって感じています。
「敷物なんてなくても大丈夫」と思っている方は、ぜひ見直してほしいです。
災害はいつ起きるかわかりません。
この記事が、防災グッズの見直しのきっかけになれば幸いです。