「幼稚園行きたくない!!」
朝の支度中に泣き叫ぶわが子を前に、私の心も折れそうになっていました。
なんとか準備をして連れて行っても、門の前で大号泣。
先生に引き渡すときには、暴れる子どもを見て涙が出そうになった日もあります。
これは、そんな“登園拒否の1週間”を振り返った記録です。
「無理にでも行かせるべき?」「休ませた方がいい?」
正解のない問いに迷いながらも、わが家が出した答えと、その後の変化について正直に書きました。
同じように悩んでいる方の、少しでも心の支えになれば嬉しいです。
登園拒否が始まった日|前日の「休み」が引き金に?
登園拒否が始まったのは、ある日の朝。
前日に幼稚園を休ませたこともあり、「今日は行けるかな?」と思いつつ、ゆっくりと準備を進めていました。
幼稚園の門まで着いたとき、「昨日の休みで気持ちが切り替わったのかな?」と少しホッとしたのも束の間…
「いってらっしゃい」と声をかけた瞬間、
「いやだ!行きたくない!!ママと一緒にいるー!!!」と、園内に響き渡るほどの声で泣き叫びました。

門の前で立ち尽くす私の前に、先生がすぐに出てきてくれて、泣きじゃくる子どもを優しく迎えてくれました。
無理やり先生の手へと引き渡され、暴れるわが子を見ながら、胸がぎゅっと締めつけられました。
小さな園だからか、日々の様子を丁寧に見てくださっている先生方。
その日は「このまま預けて大丈夫です」と、迷いごと受け止めてくれるような対応をしてくれました。
登園拒否の原因|先生と話して見えた「心の引っかかり」
後日、先生に相談したところ、登園拒否の理由は「お友達とのケンカ」だった可能性が高いとのこと。
今はそのお友達とは仲直りして、また一緒に遊べているようですが、子どもの心にはまだ引っかかりが残っていたのかもしれません。
先生は子どもに、
「ケンカしちゃったの、つらかったね。でも仲直りできてよかったね。いつでもお話、聞くからね」
と、やさしく声をかけてくださっていたそうです。
その姿勢に、私自身も救われる思いでした。
「泣いても預ける」と決めた理由|我が家の対応と考え方
毎朝の大泣きは、本当に心が削られるものでした。
「ママと一緒がいい!行かないで!」と叫ぶ声に、こちらも泣きたくなりながら帰宅する毎日。
夜になると、「このままでいいのかな」「無理に行かせて大丈夫?」と悩み、何度も夫と話し合いました。
そのとき夫が言ってくれたのが、
「転園を考えていないなら、今ここで頑張るしかない。無理にでも連れていくしかないんだよ」
という言葉。
この一言で「今は“泣いても連れていく”と決めよう」と、私の中で覚悟ができました。
わが家の場合、子どもは園に入ってしまえば午前中には落ち着いて遊べるタイプ。
だからこそ、先生と連携して「泣いても連れて行く」方針をとることにしました。
登園拒否が落ち着くまで|変化が見えたのは何日後?
「ママいかないで!」と大暴れする毎日が続いた1週間後のこと。
その日はプールがある日で、登園前に「今日は頑張れそう?」と聞くと…
「うん……いってきます…」
泣きそうな顔をこらえながら、自分で歩いて先生のところへ向かっていきました。
それだけのことが、ものすごく大きな一歩に感じました。
その後の子どもと私|今の気持ちと小さな前進
初めての登園拒否から1週間以上が過ぎましたが、正直まだ「幼稚園楽しみ!」な状態には戻っていません。
涙をこらえて登園する日もあるし、大泣きして嫌がるときもあります。
でも、「行かない!」「ママと一緒にいる!」と泣き叫んで暴れていた時期を思えば、今はだいぶ落ち着いてきたと感じます。
あの1週間は、子どもも、私自身もすごく頑張った時間でした。
登園拒否への対応で大事にしたこと3つ
この1週間を振り返って、私が特に大事にしてよかったと感じたのは、次の3つです。
1.子どもの気持ちを否定しない
「頑張ろうね」ではなく、「行きたくないんだね」と気持ちを受け止めること。
気持ちに寄り添うだけで、子どもが少し落ち着くこともありました。
2.先生に頼る・相談する
園での様子は親にはわからないことが多いです。
信頼できる先生に共有することで、気づかなかった原因や対策が見えることもあります。
3.泣いても預けると決めたら、自分を責めすぎない
「これでいいのかな…」と毎日悩んでいました。
でも、子どもの成長のために必要な時間だと信じることも、大事な覚悟だったと思います。
まとめ|登園拒否に悩んだ私が感じたこと
登園拒否に正解はありません。
無理にでも行かせるのか、休ませるのか。毎朝が、悩みと葛藤の連続でした。
でも振り返って思うのは、
子どもも、親である私も、ちゃんと頑張っていたということ。
だからこそ、あのつらい朝があったからこそ、今は少しずつ前に進めていると思えます。
もし今、あなたが涙の朝を過ごしているなら。
自分を責めずに、今日も一歩進んだ自分をねぎらってくださいね。
▶︎ 初めての登園しぶりエピソードはこちら: