「また怒っちゃった…」
「本当はもっと優しくしたかったのに…」
子どもの寝顔を見ながら、自己嫌悪で胸がぎゅっとなる夜。
きっと、子育て中のママなら誰しも一度は経験があるはずです。
私もそうでした。
イライラして声を荒げてしまったあと、深く後悔して落ち込む。
それでも「大好き」だけはちゃんと伝えたい。
そう思っているのに、うまく言葉にできないことも多くて。
そんなとき、寝る前に読んだ絵本が、私の背中をそっと押してくれました。
「絵本って、愛情を伝える手助けにもなるんだ」
そう気づいた夜のことを、今でも覚えています。
今回は、怒ってばかりで落ち込んでしまうママにこそ読んでほしい、“ぎゅっと抱きしめたくなる”絵本を3冊ご紹介します。

① 『だいすき ぎゅっ ぎゅっ』
文:フィリス・ゲイシャイトー、ミム・グリーン/絵:デイヴィッド・ウォーカー/訳:福本友美子
やさしいタッチのイラストで、うさぎの親子の一日を描いた絵本です。
「だいすき ぎゅっ ぎゅっ!」というリズムのある言葉とともに、自然と子どもを抱きしめたくなる展開になっています。
ある夜、寝る前に読んでみたら、子どもがとても嬉しそうにして、
「ねぇ、だいすき ぎゅっ ぎゅってして!」と自分からリクエストするように。
普段はなかなかスキンシップが出来ないのですが、この絵本のおかげで「ぎゅっ」の時間がわが家の寝る前ルーティンに。
読むたびに、心がふわっとやわらかくなり、親子で穏やかな時間を過ごせています。
言葉にしづらい「大好き」も、この絵本があれば自然と、照れずに伝えられる気がするんです。
② 『あなたがだいすき』
作:鈴木守
「あなたが大好きだよ」
「いつでもそばにいるよ」
そんなあたたかな言葉が、さまざまな動物たちとともに描かれています。
この絵本を読むと、子どもがふっと安心したような顔をして、私の顔を見上げてくれます。
まるで「ママはいつも味方でいてくれる」と思っているかのように。
言葉だけでは伝えきれない「大好き」が、ページを通してすっと心に届いていく。
そんな優しさを感じる一冊です。
③ 『あなたのすてきなところはね』
作:玉置永吉/絵:えがしらみちこ
子どもの“すてきなところ”を見つけて、「こんなところが素敵だよ」と伝えてくれる絵本です。
読むたびに、子どもの存在をまるごと肯定してくれるような、そんなやさしさに包まれます。
読んでいると、ふと立ち止まって、わが子の姿をまっすぐ見つめ直したくなる。
そして気がつけば、子どもにも、自分にも、やさしい気持ちになっている。
そんな、不思議な力を持った絵本です。
中でも印象に残ったのがこの一文:
あなたがきょうここにいるっていうこと。
ほかにはなんにもなくたって、ほんとにほんとにすごいんだから。
この言葉が、忙しさや余裕のなさで見えなくなっていた気持ちを、そっと思い出させてくれました。
えがしらみちこさんの柔らかくて温かいイラストも、読むたびに心をほっとさせてくれます。
愛情表現が苦手でも、ちゃんと伝わっていることがある
「怒ってばかりでごめんね」
「もっと大事にしたかったのに」
そんな想いで心がいっぱいになる夜。
でもきっと、子どもはママの気持ちをちゃんと受け取ってくれています。
完璧じゃなくても大丈夫。
絵本を通して少しずつ伝わっていく“だいすき”が、親子の関係をやさしくつなげてくれます。
私は絵本に助けられたことで、そう感じるようになりました。
まとめ|「また怒っちゃった…」自己嫌悪の夜に読みたい、愛情を届ける絵本
子どもに優しくしたい。
もっと「大好き」ってちゃんと伝えたい。
それなのに、うまくできなくて自己嫌悪に陥ることもある。
そんなときこそ、絵本の力を借りてみませんか?
言葉にできない想いも、絵本なら自然と子どもの心に届いていきます。
今日の“ぎゅっ”が、あなたの愛情をそっと伝えてくれるはずです。