大雨の時の避難のタイミングって、なかなか難しいですよね。
私はかつて川の近くに住んでいた際、豪雨による洪水を恐れて避難をしたことがあります。結果的には避難しなくても被害はありませんでしたが、それは本当にただ運が良かっただけであり、あと少しでも長く雨が降っていたらおそらく家は水没していました。
注意報が警報に代わり、避難準備情報が発令されてもなかなか避難する決心がつかず、何をすればいいかもわからないまま気持ちだけが焦る状況。
そんなとき、避難する覚悟を決めるために確認した4つの情報を紹介します。
市のHPでハザードマップを確認(+印刷もできれば◎)
洪水のハザードマップを見ると、家の近くの河川が氾濫したとき、どのくらいの範囲が水没するか(水がどのくらいの高さまで上がってくるか)を調べることができます。
私は焦っていて市のHPでうまく見つけられなかったので、検索エンジンで「〇〇市 ハザードマップ」と検索しました。
実際に見た方がわかりやすいので、例として大阪市のハザードマップのリンクを貼ってみました。水害ハザードマップを確認してみてください。東京を例にしたかったのですが、土地勘がなさすぎて断念…。
地域のマップが浸水の深さごとに色分けされているので、自宅が水没するかどうかだけでなく、どのルートで避難すれば安全そうかということも判断できます。
車で逃げているときに水没したら大変ですからね。
また、マップで避難場所の一覧も確認することができるので、自宅近くに避難場所があるのかがすぐにわかります。
ただしこの時、ちゃんと『洪水時の避難場所』に避難することが大切です。避難場所によっては『洪水以外の災害時(地震など)の避難場所』なこともあるので、注意が必要です。
ちなみに、さりげなく書いてある想定雨量にも注意した方が良いです。『24時間雨量が〇〇mmを想定』や『1日の雨量が〇〇mm』などと記載されている場合、それも河川が氾濫するかどうかの判断材料にすることができます。
※災害時には調べている余裕はないですが、普段から国土交通省ハザードマップポータルサイトなどで、自分の住んでいる地域にどんな災害リスクがあるかを調べておくと良いですね。
Yahoo!防災速報アプリで警報・避難情報・河川氾濫情報の確認
ハザードマップで自宅が水没する可能性があるとわかった後、Yahoo!防災速報アプリで警報・注意報や避難情報、河川の氾濫情報などを確認しました。
私が避難したときは、まだ河川の氾濫は起こっていないものの、大雨洪水等の警報が出ていてかつ避難勧告が発令された段階でした。
ちなみに内閣府の防災情報のページによると、避難情報は下記のような意味合いを持っているそうです。
- 避難準備:高齢者や乳幼児等、避難に時間がかかる人が避難する。
- 避難勧告:上記以外の人も避難場所に避難する。移動が困難な場合、自宅や近所のより安全な場所に避難する。
- 避難準備:避難勧告で避難していない人も、緊急に避難する。移動が困難な場合、自宅や近所のより安全な場所に避難する。
避難場所で出会った人と話していると、「避難勧告で避難したけど、雨がひどすぎて子どもを連れて逃げるのが大変だった。」という人や「私はすぐ移動したからここまで来れたけど、親戚は家に取り残されている。避難指示が出てすぐ逃げようとしたけど、すぐに水が1階まで上がってきて逃げられなかったみたい。」という人がいたため、避難準備・避難勧告の段階で迷わず避難しておくのが大切なのかもしれませんね。
ちなみに、Yahoo!天気・災害の警報・注意報というページでもこれらの情報を確認することができます。
日本気象協会(tenki.jp)のアメダスで降水量の確認
私が住んでいた地域はハザードマップに氾濫の想定雨量が記載されていたので、アメダスで現在までの降水量を確認しました。
こちらも大阪市を例としてリンクを貼っていますので、見たことない方は一度確認してみてください。
大阪(オオサカ)のアメダス実況 – 日本気象協会 tenki.jp
こちらでは10分,60分ごとの降水量や、24時間,48時間の降水量を確認することができます。
深夜から朝にかけて大雨が予想されているのに、調べた段階ですでに24時間雨量が想定雨量の7割を超えていたため、寝ている最中に氾濫するかも…と怖くなって避難を決心しました。
Yahoo!天気・災害HPの河川水位情報を確認
最後に、念のため河川の水位情報も確認しました。
Yahoo!天気・災害のHPで、調べたい河川をクリックすると、観測所ごとの水位を確認することができます。
私が避難時に確認したときは「避難判断水位」になっており、しかも水位が上がり続けていました。(上がっている場合は上向き矢印↗が表示されるのでわかりやすいです)
また、カメラマークをクリックするとライブカメラを確認することもできます。
私は普段の川の様子をあまり知らなかったのですが、それでも『川の水ってこんなに道路ギリギリまであるものだっけ?』と違和感を感じるくらい増水していたため、これも避難の判断材料になりました。
ちなみにその後、上記のライブカメラで普段の川の様子を見てみると、豪雨の時とのあまりの違いに愕然としました。こんなに水の量が少ない川だったのね…!
まとめ
大雨・洪水警報が発表されて避難勧告が発令されても、実際に避難するのは勇気がいりますよね。
避難は自己判断とはいえ、判断材料がなければどうすることもできません。
- ハザードマップ
- 警報・避難情報・河川氾濫情報
- 降水量
- 河川水位情報
私はこの4つの情報を確認して『避難しよう』と決心することができたので、私のような『不安を感じて避難を考えているけど決心がつかない人』が少しでもこれを参考にしてくれればうれしいな、と思います。
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